NPO法人日本トゥレット協会

設立趣旨書

 トゥレット症候群は,小児期に発症する運動チックと音声チックとを主症状とする慢性に経過する神経の病気である。また,この病気には,強迫性障害,注意欠陥・多動性障害,学習障害,気分障害,睡眠障害などの併発症が高率にみられる。すなわち,トゥレット症候群の患者の多くは重症のチックとその併発症のために日々の生活に困難を感じている。

 しかし,現在,この病気は,その実態はもちろんその存在すらほとんど知られていない。そのために,この病気の患者にたいする医療・教育・就労・福祉の対応は,未整備のままである。

 このような現状を打開するには,患者・家族はもちろん医療・教育・就労・福祉の専門家をはじめ一般市民が,この病気にたいする正しい知識,および,患者を取り巻く問題を知り,互いに協力して,その対応を考えていかなければならない。

 私たちは,これを実行に移すため,この病気の最新且つ正確な情報の収集・提供,この病気によって生ずる様々な問題に関する調査・研究,社会啓発のための資料の制作・領布,さらには患者・家族・専門家・関連団体・地域住民との交流・連携および人材育成事業を計画している。

 このような活動,すなわち,トゥレット症候群とその併発症にたいする正しい理解,原因究明・完治のための研究および患者・家族への支援を促進することは,取りも直さず,社会全体の利益に貢献することであり,今回,特定非営利活動法人日本トゥレット協会を設立するものである。

平成15年1月16日